9月のある日。すべては1本の電話から始まりました。
『そちらでチャウチャウをたくさん飼っていると聞いたのですが
保護したチャウチャウを引きとってもらえませんか?』
いきなりのご相談にビックリしてしまいましたが
外出中の社長に伝えると、『すぐに見に行く』と。
動物をこよなく愛する社長が困っている命を黙って見ているはずがありません。
その日のうちにやって来たのがクリーム色のチャウチャウ犬でした。

元々は多頭飼育されていたようですが
ごはんも満足に与えられないまま飼育放棄されていました。
劣悪な環境で可愛がられることもなく、4年もの年月を過ごしていたようです。
最初に保護された方が連れて帰ってきたときには
体がとても汚れており、なんと3時間以上もかけてシャンプーをしてくれたそうです。
保護した方のお宅で1ヶ月ほど過ごしていましたが
賃貸住宅のルール変更で大型犬NGとなり
飼えなくなってしまったところにアスクホームに
チャウチャウがいるとの情報を得て、お電話を下さったとのことでした。
社長と一緒に帰って来たチャウチャウ犬の女の子。
ふわふわの毛の下はゴツゴツとした骨と皮だけの体で、びっくりするほど痩せ細っていました。

初めての場所で少し不安そうにも見えましたが
モモちゃん用の栄養たっぷりの食事を出してみたら
ガツガツ食べるではありませんか。
よほどお腹が空いていたのか、勢いよく食べる姿を見て
社員一同少しだけホッと胸をなでおろしました。
そして驚いたのは、辛い過去があるにも関わらず
この子がとても性格の良い子だったことです。
チャウチャウ犬はファニーな見た目に反して、実は頑固で気難しいところもある犬種です。
ですが、この子は本当に穏やかで優しい性格をしています。
劣悪な環境ではあったけれど、せめて暴力だけは受けていなかったのではないか……。
この子の優しさに触れてそう推測できたことだけが、唯一の救いでした。
とりあえず健康チェックのために急いで動物病院へ連れて行ったのですが
保護した当日ということもあり、この日はノミ・ダニのお薬を処方していただき
伸びきっていた爪をカットしてもらって終了。
詳しい検査はまた後日……ということになりました。
初めての病院、初めての先生で緊張したはずですが
ここでも本当に本当におりこうさんでした。
こんなに優しくて良い子なのだから、これからの犬生は
これまでの分を取り戻すくらい何としてでも幸せに過ごしてほしい。
もちろん、アスクホームで暮らしてもらうことも考えたのですが
モモちゃんは11歳と言うシニア犬。
新しいわんこが増えると言う環境の変化がモモちゃんの負担になるかもしれない。
たくさん悩み、色々考えた結果、
この子を心から可愛がって、一生大切にして下さる飼い主さんを
探そうと言うことになりました。
part2につづく。
